「髪を染めてるとか制服が崩れているだとか
うちの学校はあまりそういう事は注意しないんだ」

え?それって風紀委員ある意味なくない?

「それってどういう事ですか?」

私は咄嗟に口を開いた


「うちの学校は…その、なんだ…」

先生は言い辛そうに言葉を濁した


「うちの学校は校内だろうが校外だろうが
空いてる部屋があればどこだろうと構わず
性行為をする生徒がほんの数人居てね…」


─ …はい?

先生今なんておっしゃいました?


「ほんの極一部の生徒だけなのだが
我々教師だけでは手の付けようがなくてね
そこで君達にお願いしたんだよ」


「逆に私達の方が駄目なのではないでしょうか?」


「実は君達はその生徒達と同じクラスだから
そういう不審な行動があればすぐに注意を出来ると思ってね
我々教師はずっと教室に居れる訳じゃないから」