歩いて

すると、突然快斗が振り向く。




「…」




快斗は初めわからない感じだった。





でも、すぐに目をおおきく見開き私を見る。





「…果菜」





快斗の小さい声が聞こえた。






快斗に名前を呼ばれただけで、私の体は強張った。





体を動かすことができない。






息を吸うことも難しい。







「…」








その瞬間、私はドキッとした。







快斗が笑った。