歩いて

中庭にポツンと一人立ち、木を見ている。






私は、じっと快斗を見る。






…由亜。





由亜が私をここに呼んだの?






でも、私は会いたくない。






あの苦しい気持ちがよみがえる。






由亜はそれを望んでるの?







当たり前か…。






由亜は私を恨んでるもんね。






私は、苦しまないといけない。






一人だけ幸せになんかなれない。






それが、私の歩く道。