もうすぐ秋が来る。



嫌いな夏が終わる。



少し、空気も変わってきた。



この頃になると、わたしの気持ちも穏やかになる。



大きく息を吸い込み心を休めることができる。




由亜と、違う高校に通うようになってもっと気持ちが安らぐと思っていた。




けど、何もかわらない。



毎日、由亜の姿をみないだけ。



夏になると私の心はざわつく。



由亜が倒れたことを鮮明に思い出す。



あの日からなにも変わってない。