歩いて

知香と勇太と別れ、私は由亜の病院へ向かった。



頭の中はさっきの勇太くんの言葉が繰り返しまわっていた。



男の子からの告白?



もちろん人生初めての出来事。



一度は夢みていたことが、今実際に私の身におきている。



どうしよう。



つきあうわけじゃない。



つきあうのを前提に友達になろうってことだよね。



本当にどうしよう。



勇太くんとはきっといい友達になれる。



でも、好きだっていわれるとこんど会う時に普通になんかしゃべることなんてできない。



きっと意識しすぎて、息ができない。



告白されるってこんなに悩むものなんだー。



もっと、有頂天になれるものだと思ってた。