「牧田さん、快斗くんとつきあってるんじゃないんでしょ?じゃー、彼女面なんかしないでよ」


「…」


「…お前のそういう澄ました顔がむかつくんだよ」


「お前なんかいなければ、快斗くんは自由になれるのに。かわいそう」


「…」


由亜はにらみつける。


「何?怖い顔」


そういい由亜を囲む同級生達は、帰っていった。



由亜は、足元に散らばった、破られた自分の教科書をかばんに入れる。