歩いて

手紙を開くと、懐かしい由亜の文字が目に飛び込んできた。




果菜へ



電話もメールも恥ずかしいから手紙にするね。



果菜があんなに怒ったのをみたのが初めてだから本当に驚いた。



果菜はもう私達がもとに戻れないって言ったけど、私はそうは思はないよ。



だって、果菜と私は親友だから。



快斗が誰かと付き合うのは、悲しいけど、快斗とも今まで通り仲良くしたい。



私は、みんなと離れたくない。



それでも、だめかな…。



また、前みたいにみんなで笑いあいたい。



私の自分勝手な願望。



それから、果菜ももう私に気なんか遣わなくていいからね。



私のこと、病人扱いしないでね。



私が、ずっと果菜に思っていたこと。



果菜がずっと守ってくれてるのは嬉しいけど、私と果菜は対等な立場なんだから。



同じ快斗のことが好きな者同士、がんばろうよ。



私は、後悔はしたくないから、果菜に気を遣ったりなんかしないから。



これが私がずっと果菜に思っていたこと。



だから、今日のことは私は気にもしてないし、怒ってもない。



それよりか、果菜が自分の気持ちをぶつけてくれたことが嬉しい。



だから、また前みたいに遊ぼうね。



今度会うときは、親友度がアップしてるね。