「どうしよう。ドキドキする」



心臓の鼓動が聞こえそうなほど、ドキドキしてる。




「大丈夫だって、俺がいるから」



「…うん」



顔がひきつる。





「さっ、行こうか」



「うん」



私は、勇太の手をとり、立ち上がる。





真っ白なウエディングドレスが、歩くたびに布がこすれさわさわと音がする。




スカートを踏みそうで歩きにくい。





私と勇太はチャペルの扉の前に立つ。






この扉を開き私達は、新しい一歩を踏み出していく。





この先になにがあっても、この手を離さない。





勇太と共に歩いていくことを私は誓った。