「…」



快斗。




私は、快斗のそばに行く。




「…快斗」



名前を呼ぶが何も反応がない。




「快斗」



もう一度。




「果菜」



直斗が私の肩をもつのがわかった。




「快斗」



もう一度。



「果菜、もういいから」



「よくない」



私は、直斗の手を振り落す。




「快斗、このままでいいの?このまま死んじゃっていいの」




直斗は、もう止めにはいらなかった。




私の後ろで、見守っていた。