歩いて

勤務が終わり、私服に着替え私は再び快斗の病棟へ来た。




ナースステーションで病室を聞く。




ナースステーションの隣の部屋。




昨日入院してきたところだから、仕方ないか。




「果菜ちゃん?」



振り向くと快斗の母親がいた。




すごく久しぶり。



少し、やつれている感じがする。



快斗のことで気が休まらないんだ…。




「ちょっといい?」



「はい…」



快斗の母親に、病棟の外に連れて行かれる。



エレベーターホールの前のソファーに2人で座る。



隣に座ると、快斗の母親がよりやつれたのがわかる。




昔は、いつも笑顔ではつらつとした感じがした。




でも、今は顔色も悪く、白髪が目立つ。




体に触れておかないと、消えそうな感じを受ける。