歩いて

「そうだ果菜、最近快斗から連絡あった?」



直斗は思い出したように聞いてきた。



この間、海に行ったことを思い出した。




でも、勇太にはこのことは言っていない。




心配するといけないと思ったから。




「どうしたの?」



「2日前から友達の家に泊まったままで、学校には行ってるみたいだけど、なんか心配で」



「…」



「もう大人だから、変なことしていなかったら別にいいんだけど…。体のこともあるから、親も心配で。
ごめんな、彼氏の前なのにこんなこと聞いて」



「ううん」



「それじゃ」


直斗と別れた。




私と勇太も歩き出すが、直斗の言葉が気になっていた。




快斗が、家に帰ってない。




あの海でのことのせい?




私は、ずっと気になっていた。