カラオケなんか本当に久しぶりに来た。


こんなに、みんなが騒ぐカラオケは初めてだけど。


私は、終始圧倒されていた。


由亜と快斗、直斗の4人できた時はもっと、ゆっくり座って聞いてたけど、今日はなんかみんな大合唱したり、体を動かしたり。


楽しかった。


「ごめんね、果菜。びっくりした?久しぶりだったから騒ぎすぎた」


知香が謝ってきた。



「全然。私こそごめんね。もっとみんなについていけるようにする。また今度行こう」



「果菜ー。いいよ、2人で今度行こう」


知香が驚いた顔をみせた後に笑顔を見せた。


本当にそう思った。


「だめだよ、果菜ちゃんはそのままでいいよ。知香みたいに男みたいになったらどうするんだよ」


果菜ちゃん?


「勇太、どういうこと?私が男みたいって。それに果菜ちゃんって馴れ馴れしい」


知香が葉月くんに詰め寄る。


私は2人を見て、笑い声をあげた。


すごく、楽しかったから。


知香と葉月くんは、不思議そうに私のことをみた。


「ごめんね、今日すごく楽しかったから」


「こんなんでいいならいつでも遊ぼう」


「ありがとう、葉月くん」


「勇太でいいよ」


「私も果菜でいいよ」