珍しく知弘に家に呼ばれた。


好きだけど、バリアがあって
なかなか歩み寄れなくて、


知弘は無口だし、会話も弾まず・・・
2人っきりでも手を出してこない。


好きって言ってくれたのも一度だけ


知弘の家に着き、合鍵で鍵を開ける

「知弘ー?きたよ?」


返事が無い。

靴を脱ぎ部屋に入ると
既に大量のお酒をのんだ(であろう
酔っ払った知弘が居た。


「もー!これ全部のんだの?!」


テーブルには大量のお酒たち。


[おう詩織きたんー♪]


酔っ払ってルンルンな知弘。


「きたん?って呼んだんでしょ?」


[わからへんーっ]


知弘が抱きしめてきた。


「ちょっいきなり何!?」


[詩織ー?]


「なに?知弘?」


[俺なー小心者で言葉にでけへんけど、]


「うん」


[詩織がめっちゃ好きやねやんか、]


「うん」


[せやから嫌いにならんといてな?]


「・・・ずっと好きだよ。」



アルコールの香りが混じった
ふかいふかい知弘からのキス



涙ぐんでる知弘が
何だか愛しかった。













アルコールと恋愛
(アルコールが取り持つ恋)
(それも真実)