「ヒロ。」


君がぼくだけのための声で

僕に聞いてくる。


[なあに?リカ。]



「私のことどのくらい好き?」



[いっぱい好きだよ。]



「いっぱいってどのくらい?」



[リカしか見えなくていいくらい。]



「ふーん。」



[リカ。]



「なーに?」



[リカはぼくのだからね]



「ヒロの?」



[ぼくの。だから僕が捨てるまで
他のひとは取れないの。]



「もし私がいなくなったら?」



[リカがいなくなるときは、
ぼくがけすときだよ。]



「そっか。」



[うん。]







ぼくだけのリカ。



ぼくだけが知ってればいい。




いつか、僕が消すときまで。













ぼくだけのもの
(君が居なくなる時は)
(僕が君と)
(永遠に一緒に居たくなったとき)