「藤原先生?」
夕日に照らされる静かな教室
視線の先は担任の藤原先生
・・・2人きりの教室。
先生は椅子に座って
パラパラ本をめくってて
私は机に頬杖をついてそれを眺めてる
「ふじわらせーんせ?」
さっきより少し声を大きくして
呼びかけると、やっと本から目を外し
ネクタイをゆるめこっちを見た。
「なに?」
気だるそうな返事と共に
色っぽい奥二重の瞳が私を捉える。
私は先生がスキ。
「先生はいつ帰るの?」
瞳をそらさずに見つめたまま
頬杖をついていた手を先生に伸ばす。
「・・・そのうち。」
先生の髪に触れようとすると
いとも簡単に交わされてしまった。
「ふうん」
つまんなそうに拗ねたフリをして
席から立ち上がり帰り支度を始める。
あぁ、私可愛くないな。なんて思いながら。
「・・・ばいばい。」
横目でチラっと先生を見ると
本に目線が戻っていた。
それを確認し、教室のドアに手をかける
と。強い力で腕を掴まれた。
反射的に後ろを振り返ると
本を読んでいた筈の先生が居た。
「・・・なに?」
冷たく言ってみるも、意味は無くて
きっと顔は真っ赤で、先生に
掴まれた腕はさっきより体温があがってる。
「遅いし。車で送ったる。」
ぶっきらぼうに放つ先生の言葉
先生を見上げれば
先生のまっしろな肌が
耳だけ少し赤い気がして。
少しだけ。ほんの少しだけ。
先生の心に手が届いた気がした。
気づけば、先生の胸の中
先生のあまい香りが私を包み込む
顔を上げた。
先生と私の唇の距離が近くて
キスまで、あと少し。
君との距離
(好きかも。)
(かもってなんやねん。(笑))
(怒られるよ?)
(誘った癖に。)
(・・・誘ってない!//)
