―ガチャガチャ

「やっぱり居た。」


授業中、貴史が居ないことに
気付いて屋上にやってきた私。


何で屋上って解ったかって?


これが幼なじみの私たちの
小さな小さなコミュニケーション。


お互い意地っ張りで素直じゃないから

小さい頃から、問題を起こして
お互いの気を引いたりしてた。


話したいなら素直に
誘えば上手くいくのに


小学生みたいなやりとり。


だけどそれが私には心地好くて


多分私は貴史が好きなんだと思う。