茜色の奇跡

「篠原!聞いてんのかぁ〜!」

彼方くんがいつの間にか目の前に着てて私のほっぺたをつまんでのばした

「なにしゅるのよ〜」

そのせいで上手く言葉がいえなかった

こっちは真剣に考えてたっていうのに

「勉強するんでしょ…いこう」

へっ??

あーそうだった

「うん!」

「絶対忘れてただろう」

「いやいやとんでもない」

…忘れてたけどね

でも楽しみにしてたもん

「いいやいこうか」

「うん!」

そしてそのまま行きかけたとき

「おいおいおい彼方彼方彼方まてまてまて」

何回一緒の言葉をくりかえすんだ!

とまず突っ込みをいれたくなるような言葉が聞こえた

「なに?慎吾」

どうやら彼方くんの友達っぽい