茜色の奇跡

「じゃあ終わりますお疲れ様でした」

先輩の声が体育館に響く

いつもなら終わっちゃったのか〜

って思うけど

今日はなんだか違う

この後行く場所が一人の家じゃないから

あたたかくて優しい人の所だから

私は片付けを済ましてすぐ体育館からでていった

歩いてる

でもなんだか早歩きになって

いつのまにか走ってた

彼方くんにも部活があるし

私にも部活があるって彼方くんも分かってるから

こんなに急ぐことなんてないのに

早く会いたいって思うと

自然に足の回りが早くなった