茜色の奇跡

「失礼しました〜…」

そして私は職員室のドアをしめた

「彼方くん!ありがとね」

私は満面の笑顔で言う

「いーよ別ににしても本当だめなんだな勉強」

「うん…そればかりは本当にダメ」

数学なんて数字や記号みるだけで

やる気も元気も吹っ飛んじゃう

他の科目もそんな得意じゃない

唯一好きなのが国語かな

わりかし昔から小説が好きだから

長文得意だし古文もいける

漢字も結構書けるし読める

「昨日そういえば勉強教えるっていったから教えようか?」

「いいの?」

「いいよじゃあ今日部活終わったらあの教室でどう?」

あの教室?

あぁ昨日の夕日が見える教室のことだよね

「でも鍵かかってない?」

「大丈夫!」

そういって鍵をぶらんぶらんさせる彼方くん