茜色の奇跡

振り返るとそこには彼方くんがいた

「2日続けてはいくらなんでも可哀想じゃ」

「いやいや普通だ普通補習でもやらなきゃろくに勉強しやんだろ」

「でも文化祭も近いですし…演劇部はなにかと大変なんじゃありませんか」

あぁ!そうだよ

文化祭が近いから準備とか色々あるんだった

「先生!リアルにダメです補習」

2日も休んだら先輩になんて言われるか

演技もまだイマイチだし

「うーむ確かにそうだな…」

腕をくんで悩む先生

ドキドキしながら待つ

「仕方ない…じゃあ今日の所は補習はなしだ」

なんていった今

聞き間違えじゃないよね

なしっていったよね?

やったぁ!

「ありがとう!!先生!」

「ちゃんと家で勉強しろよ!」

「はい!はい!」

私は何回も頷いた