茜色の奇跡

「大丈夫だよ?」

わざわざ遅らせるなんてダメに決まってる

「いーやこんな所で迷ってる奴が大丈夫なわけあるまい」

「うっ…」

そういってどや顔をする南くん

なんだか可愛かった

「じゃあお言葉に甘えさせてもらいます」

「おぉ!」

そして私は送ってもらう事になったんだけど

この右手はいつになったら離すんだろうか…?

緊張で汗ばんできましたよ…

「あの…南くん?」

「なに?」

なんでもないような顔でこっちをみる

意識してるのは私だけなのかな?

「あの…手」

「えっ…?あっ…うわぁ忘れてた」

忘れてた?手つなぐの忘れるもん?