茜色の奇跡

「こんな所で?」

「ここがどこだかさっぱり…」

そういうとクスクスという音が聞こえた

ひどい!こっちはもう泣きそうだったのに!

そりゃ高校生にもなって迷子なんて馬鹿みたいだけども!

「ごめんごめんでもさ…はは…こ…こ本当に…はっ…ど…どこか…ふっ…わかんない?」

笑いを必死に我慢しながら南くんは言う

そんなこと言われても分かんないから迷子なんだけど

「篠原…右みてみろ」

ようやく笑いがおさまったらしい南くんは指を指していった

私はいわれるがまま右のほうを見る

暗くてよく見えないけど消えそうな街灯と月明かりでなにか見えてきた

えっと看板?

なになに…私は声にだして読んでみた

「南中高等学校…」

ってえっ?私の高校!

口をあんぐりあけてボーっとしてる私がみえたのだろうか

南くんはまた笑い出した