「でも偶然もきっと運命だ」

しょんぼりしてる私に南くんは優しくいった

「たまたまだけど運命だよ」

運命…

偶然もきっと運命…

なんだかいい言葉

南くんはすごいなこんなこと思えるなんて

「そうだと…嬉しいな」

素直に思う

南くんとここでこんな綺麗な夕日をみれたこと

運命だったらって

「きっとそうだよ」

また優しい笑顔

優しい人なんだって伝わってくる

「…うん」

今まで話したこともみたこともなかった南くん

真っ黒な髪にすいつけられる瞳

筋肉質な体

初めてあったけど

ううん初めてあったこそ

魅力的で

私は

その全てに虜にされるようだった