「なんかいいね」

「うん」

それから私たちはなにもしゃべらないでずっと窓の外を見ていた

それから本当に10分くらいたったころ

夕日は山の向こうに姿を消しはじめ

だんだん光がなくなっていった

「そういえばなんでここなの?夕日どこでも見れない?」

消えていく夕日を見ながら私は南くんに質問した

私はこの時間はいつも部活で

この綺麗な夕日をみたのは今日が最初

たまたまこの部屋でみたけど他の部屋でもこんな大きな夕日見れるはず

「俺もここにきたのは初めていつも鍵がしまってるしね」

「じゃあなんで?」

みにきたっていってたし

「この教室からみたら綺麗だろうってずっと思ってたんだ他の所でも見えるけどここがいいだろうなって」

「へぇ」

「だからたまたま今日は鍵が開いてて入ってみたら篠原がいたってわけ」

「そうなんだじゃあ私が一番最初に南くんとこの教室で夕日を見れたんだね」

なんだかうれしい気がする

「そういうこと誰かとみたのすら初めて」

「へぇ!感動だありがとうこんな綺麗なもの見せてくれて」

「たまたまだけどね」

南くんは笑いながらいう

そうだけどなんか悲しい