「アサギ。」 ピッタリンコ。私は一人うなずいた。 「あなたは・・・?」 今度はアサギが私の名前を聞いてきた。 教えるかどうかに少しためらってしまったが悪い人ではないようなので私は名乗る事にした。 「ナミダ。」 名前を聞いたアサギは口元を緩め軽く私に微笑んだ。 「ナミダ・・・素敵な名前ね。」 アサギの髪が隙間風に靡いた。