いつものように、 俺は幸樹に絡みまくる。 成長の終わった俺と、 真っ最中の幸樹。 若干アイツの方が背が高い。 だから背中に乗っかかるように、 後ろから飛びついたりしてみる。 「てめっ、重いんだよ!」 降りろと腕を振り回されるが、 そんな事に負けるお兄ちゃんじゃありません。 「こうちゃんおはよう!」 降りろと言われたのは気にせず、 朝の挨拶をする。 向こうから返事は返ってこない。 その内母さんが早くしろと急かし、 仕方がなく俺は幸樹から離れる。 これも、またいつもの事。