「こうちゃん、知ってると思うけど、
おにいちゃんは孕めません」
とりあえずそれだけ言った。
「知ってるよ」
幸樹もそれだけ返して、
なんか色んな所に唇が降ってくる。
あのまま、俺は全裸。幸樹は半裸。
なんか色々問題がある気がするけど、
ちょっと俺の体に無茶させそうな気もするけど。
「ずっと欲しかったんだよ」
そんな事を言って抱きしめて来るから、
それならそれでいいかと思った。
俺が欲しいものはなんだったっけ?
仲のいい兄弟は、多分、大丈夫。
そのまんま、家族も自分でいいか。
それなら今の、大切なものを。
ずっと大事にしていこうと、
力のこめられた腕に、俺も手を伸ばした。



