「そんな訳無いじゃん。脱がせるだけ」
えー、えー、えー?
何がしたいの、本気で。
より戸惑う俺に、さらに幸樹は言う。
「別に自分で脱いでもいいけど」
どうする?と問いかけてくる。
それはますます意味が解らない。
でも、もしかしてアレかな。
幸樹の志望校は、俺と同じ所。
その目指す高校の制服が目の前にあるのが嫌なのかな。
なんかこう、プレッシャー的な?
それならそうと
言ってくれれば着替えるのに。
とりあえず俺は自分のシャツに手をかけた。
幸樹はそれをガン見してくる。
何か楽しいんだろうか。
お兄ちゃんはこうちゃんの考えてる事がわからないよ。



