なのに幸樹の返事は。 「じゃあ、手伝って」 ……本気なのか、それは? 寄っていった所で、 ふざけんじゃねえよと怒鳴られ、 殴られでもするんじゃないだろうか。 もしくは踏まれて蹴りだされるとか。 そんな予想をしてみたけれど、 久々に、幸樹は何だか柔らかい表情を浮かべていた。 だから、恐る恐る近づいていった。 この後に何があってもいいや。 今まで以上にないがしろにされる事なんて、そうそうないだろうし。 っていうかこれ以上ってどんだけだろう。