「佐紀(さき)……?」 陸がそう言ってあたしの方を向いた……。 「り……く……」 「…ったく 遅ぇんだよ」 陸はそう話しあたしの方へと進んでくる。 周りの女の子達は何かを感じとったのか全員黙りこんだ。 陸はあたしの目の前まで来るとあたしの髪に優しく触れる。 「遅ぇ」 「ごっ…ゴメン////」