そこに俺が座ると、
所長は満足そうに笑ってリモコンを操作する。



「淳一くんみたいな、人材が欲しかったんだ」

「はぁ?」


カシャンカシャンと、機械音がして俺の体が椅子に固定されていく。

抵抗する隙もない。



「なんだよ? コレ!」


椅子の肘かけから、拘束具が飛び出して腕を固定された。

同じように、腰の部分と
足も固定された!?


ふざけんなっ!

マジで動けねーぞ?

なにすんだよっ!


「ははは、当社開発"びっくり椅子"の座り心地はいかがかな?」

「びっくりレベルじゃねーよ!
離せよ善太郎っ!」


自棄になって叫んでいたので、所長の顔色が変わった事には気がつかなかった。