「佐藤さん、鈴木くん、高橋くん

今日から販売促進部で働くかもしれない真部 淳一くんかもしれない」

「いや、そこ
かもしれない いらねーし」


ってか、佐藤さん、鈴木くん、高橋くんって日本で一番多そうな苗字だよな?

すげー胡散臭さっ



「ご覧のとおり、口だけは生意気な新人だ。
ビシバシ鍛えてやってくれ」


佐藤さん、鈴木くん、高橋くんは無表情にパソコンから顔をあげた。



外のフロアーは、そこが地下だなんて思わせないほど明るかったけど、ここは完璧に地下の一室だ。

窓のない部屋の閉塞感みたいなものがあって、うす暗い。


壁には、びっくりぱなのポスターが一枚画鋲で貼ってある。


「さあ、淳一くん
座って話を進めよう」

所長に椅子を勧められた。

肘掛けつきの普通の椅子だ。