「そうか、またタカシくんがしつこく言ってきたら連絡しろよ」

って、なんで俺が世話焼かなきゃなんねーんだよ。

だけど、ヨシミちゃんが嬉しそうに頷いて俺に深々と頭を下げてくれたので悪い気はしなった。

俺、単純。




この仕事、なかなか悪くないんじゃねーの?


なんで、俺の名前知ってんだよとか、釈然としない気持ちはある。

でも、人助けの爽快感は嫌いじゃない。


ヨシミちゃんは、手を振ると地下鉄の駅入り口に消えていった。






「じゅんちゃん……」