────ちゃぶ台に並ぶ、寿司につまみ。

配線繋いで証拠隠滅してきた佐藤さんが買ってきてくれた酒やビール。



「それでは、本日の立役者。
淳一くんから一言どうぞ!」


「……………。

ゴミは捨ててけよ。寿司の容器は、洗ってから不燃だから」



「ハハハッ!

だそうだ諸君! よく覚えておくように!

かんぱーい!」


「乾杯!」

「じゅんちゃん、楽しいね~乾杯!」


李花の缶ジュースと俺の缶ビールがぶつかる。


「乾杯」

「おつかれさん」

警備員姿の木下くん(仮)と海老沢くん(仮)のビールもぶつかる。


「エレベーター復旧できずにすみませんでした」

頭に蜘蛛の巣をつけた佐藤さんは、ちょっと悔しそう。


「淳一くん、かっこよかったわよ! 何も見てないけど」


ユカリさんは、今日も絶好調だ。



アイツからは、労いの言葉はない。
ビールを流し込むと、佐藤さんにちょっかい出して怒られている。