「俺のマンション遠いから、淳一のとこに帰る」


「帰るって勝手に決めんな!」


「そんなの俺が決める」



長い足で、颯爽と歩く所長。
しょうがないから、俺も並んで歩く。


こうして見ると、本当に変わった奴だ。


清々しい程、傲慢で
何考えてんのか、さっぱりわかんねー




「李花ちゃんとは、別れたのか?」


「おかげ様で……連絡すらこねーよ」



「だろうな、悪かったな」




ん?

やっぱ、コイツのせいか?



「どれくらい付き合ってた?」


「三年」


「三年間、一人の女と……?」


「そのハテナマークなんだよ!?
俺は、お前と違って一途なんだよ!」