城田部長に笑われて
俺は、なんとなく自分が惨めだった。
若いから、ダメなのか?
所長は、ひょっとしたら
タカシくんから重要な事を聞き出したいのかもしれない。
その為に俺を使っているのかもしれないのに、何も聞き出せない。
「すみません。
僭越ながら、私から真部くんにアドバイスしても?」
「アドバイス?」
「はい……すみません。
私みたいな、オジサンにアドバイスされても困りますよね。
すみません。忘れてください」
「えっ? 俺、城田部長のアドバイス聞いてみたいっす」
純粋にそう思う。
まず、俺は
城田部長が嫌いじゃないからだ。