最後に、李花は「うん」と素直に頷いて手を振った。 「バイバイ、じゅんちゃん 李花の荷物いらなかったら捨ててね」 「ああ」 俺が頷いたことで、本気の破局成立だ。 李花がいなくなる前に、バタンと扉を閉めた。 二日酔いの頭を抱えてうずくまる、 「なんでだよ……」 李花が、ただ一言でも俺を信じてくれたなら…… 「ああー、女泣かせだなぁ」