バッと自分の顔をさわると眼鏡がない。 サーっと顔から血の気が引いていく。 「…あー、大丈夫だから!そんな格好してるってことは正体隠してんだろ?俺はほかの奴に言ったりしねーよ。」 黒沢先生はあたしの頭をクシャっと撫でると優しく微笑んだ。 「…それに。俺だけが知ってる加藤のヒミツってのもいいだろ?」