「千草大変っっ!!今日から龍ちゃん戻ってくるらしいよ!」


藍ちゃんに肩を叩かれ、ようやく私は長い眠りから目を覚ました気がした。


「…本当?」


私の顔はみるみるうちに笑顔になっていった。


でもすぐその笑顔は消えてしまった。


「…ねぇ千草?もう気にしなくていいんだよ?千草のせいなんかじゃないし。龍ちゃん無事で良かったよ、だから大丈夫。」


藍ちゃんは私の肩を撫でた。


私はあの日のことをまだ引きずっていた。


椎名先生が事故に遭ったのは私のせいだから…。