「ほら翠愛。着替えなきゃ、学校。」

あー…、そっか。
面倒くさいな。


だらだらと起き上がって仕度をし始める
と桐夜が外にいる、と言って出ていく。


「…いつも通り。」


そう呟くと昨日の事が夢だったのじゃ
ないかとおもった。

…そんなん駄目だ。

自分だけがすっきりしちゃいけない。
桐夜を悲しませたのは私。


言い聞かせるように心の中で呟くと
部屋を出た。