翠愛は泣きそうになっていた。

でも我慢しているのはわかっている。
それは俺にはどうする事も出来ない。

そこまで干渉したら翠愛が壊れそうな
気がして―…恐いから。


俺は翠愛の横に寝そべると暫くは
翠愛の頭を撫でていた。

暫くすると横からは規則的な寝息。

そんな翠愛に思わず頬を緩めた。

翠愛は仕事のせいか滅多に人前で
簡単に寝る事はない。

だから俺は信用できる奴―…なのかな?


俺は―…翠愛を独りにしないから。

1人そう誓うと瞼を閉じた。


桐夜side end