深海に咲く花




翠愛が風呂から上がっても結局俺は
答えに辿り着かなかった。


でも、かわりに翠愛の姿をみて思わず
不安の声が心のなかから出てしまった。


本当は言うつもりもなかった。
それを言ったって翠愛を悲しませる―
分かりきってる事だから。


翠愛はやっぱり悲しい顔をした―
けど、優しい声でちゃんと伝えてくれた。


翠愛はやっぱり俺の事をわかっている。
俺が知っている以上に俺の事を知ってる
んじゃないかと思う。