深海に咲く花




俺が電話をきって暫く茫然としていると
珠稀が教室にきた。


「あっ、珠稀おはよーう!」
「遅いんじゃない珠稀?」

唯斗と燕が珠稀に話しかけるが珍しく
無視して俺のところにきた。

珠稀ともたまに話すけどまだそんなに
親しくもない。


俺の席の前で立ち止まる珠稀を見上げる
と何故かその表情は歪んでいる。

困惑の色を隠せないといった瞳。


……何があった?

きっとそう思ったのは俺だけじゃない。