深海に咲く花




校門までついた時ふいに誰かの気配を
感じて目線を上げると数メートル先には
珠稀の姿。


正直言って珠稀とは喋った事がない。
こっちも話さないからいいんだけどね。

唯斗が言うには女嫌いだそうだ。
どうりでよく睨まれてるわけだ。


そのまま無視して通りすぎようとした時
前で珠稀が立ち止まった。


「……何?」

正直かなり不愉快。
話さないなら関わらないでほしい。


「……………どこ行く。」

初めて珠稀の声を聞いて一瞬驚くが
すぐに答える。


「帰るの。」