深海に咲く花




「いいんだよ辞めて。
…どちらにしろ、潮時だと思っていた。
翠愛の代でこの家業はやめだ。」


予想外の父親の言葉に私…皆も
目を見開いて固まっている。


「ふふ…そんな驚かないで?
でも…ごめんなさい翠愛。先日やっと
お祖父様に許可がとれたの。」


お祖父様とは父さんの親であり殺し屋を
ずっと続けていた人でもある。

「翠愛も豪も本当にすまなかった。」

「本当にごめんなさい。」

そう言って頭を下げ謝る両親の姿を
見て悲しいのと同時に今更だけど…
私は愛されている――そう実感した。