「…翠愛。お前は汚れちゃいけない。
俺と約束してくれ…?」


あまりにも真剣な口調の兄に疑問は
沢山あったけど勢いで何度も頷いた。


「よし。翠愛はいい子だな?」

そう言うといつものように優しく頭を
撫でてくる兄に安心もしたがその言葉が
何故か言い知れぬ不安を抱いた。


「…俺はいつまでも翠愛の兄貴だ。
俺はどこにいても翠愛を見守ってる。」

その言葉に不安は確信に変わった。

どこにいくの?
離れて行っちゃうの?