深海に咲く花




でも私は気付いてなかった。

“何故”兄が射撃の練習をしていたのか。

幼かった私はただたんに護身術だろう、
くらいにか考えてなかった。


兄は私の前では昔と変わらない優しくて
かっこいい兄―…それが覆されるような
ことはないと思っていた。


私が小学生になったある日。

「俺の家は代々殺し屋なんだ。」

父親から聞いた言葉に私はたいして
驚かなかった。

それなら兄が射撃の練習をしていたのも
納得だ。