深海に咲く花




それでも、まだ理性を保てていたのは
彼女である美那[ミナ]がいたからだった。


でも――、ある日美那が知らない男と
いるのを見てしまった。

幸せそうに笑う美那。

怒りのあまり美那のところに向かい
問い詰めた。


美那の答えは――


「あたし地位がある人が好きなの。
漸よりこっちの方がいいんだもの。」


あまりにも残酷だった。