素直に好きと言えなくて




「じゃあ放課後は刹那ちゃんに
勉強を教えてもらおうかな?」


聞きなれない声。
しかしその人物はすぐにわかった。

隼人だ。
彼は近くの壁にもたれ掛かりながらそう言った。



「「「「・・・・・・・・・。」」」」



「・・・でさ、龍も図書館行くでしょ?」


「あぁ。」


「私もいきますわ。」


「俺も!」



「せめて目くらいは向けようか君たち。」



一瞬の沈黙のあと。
私たちは知らないふりをしたが
流石にごまかせなかったようだ。