…あ、と思った。
暁はいつも俺を見てた時、こんなに暇だったのか。
俺も集中すると周りの声が聞こえなくなって反応することが出来ない。
でも、それって今の暁と同じなんじゃないのか?
(…暁は、こんなふうに思ってたのかも。)
構ってくれなくて寂しい。
無視されて寂しい。
………話したい。
「……。」
俺は、そんな気持ちを暁にさせてたのかな。
だとしたら
それは、やっぱり酷いことで。
直さなきゃいけないこと。
そうでもしなきゃ、いつか暁は俺を見るのをやめてしまうかもしれない。
…やめさせるつもりはないけど。
「……っふあーっっ!!」
「!」
急に声をあげて両頬を手で包み笑みを浮かべる暁に、思わず驚いてしまった。
ふあーって何。
面白くて、込み上げる笑いを抑えられない。
やっぱり、手放せない。
暁が可愛すぎて困るんだよ。
俺がこんなに暁が好きだって事、暁は絶対知らないだろ。
…今はまだ、それでもいいよ。
でも、きっと、いつかは。
(…めっちゃくちゃにしてやる。)
暁を、俺の好きでめちゃくちゃにしてやる。
わかってないでしょ。
俺が我慢してるの。
二人の時に無防備で寝るような彼女に欲情しない男がどこにいんだよ。
本なんて、どうでもよくなるくらいに
「かあっっっこよい…!!!香代を幸せに出来るのは俺だけなんだよって!!きゃーっっ」
「……。」
暁を、夢中にさせてやる。

